子供に教えることのまとめ

子供に教えたいことをいろいろまとめてます。

奈良時代 710年〜784年 約70年間



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元明天皇(げんめいてんのう 第43代天皇 女性)の時に、都を平城京(へいじょうきょう 奈良)に移す。




その頃、日本最古の歴史書「古事記」ができる。
その8年後、「日本書紀」ができる。


両方とも歴史書だが、古事記は語り継がれた神話のようなもので、日本書紀はいろいろな文献を集めて編集した歴史書。
日本書紀の編集には、もちろん朝廷が絡んでおり、都合の悪い事柄は当然改ざんされている。


三世一身の法(さんぜいっしんのほう)という、3世代までの農地使用を定める法律ができる。
簡単に言うと、「しばらくの間土地使わせてやるから、新しい土地をどんどん開墾しな」という上から目線の法律。
今までは、新しく開墾してもすぐ朝廷に没収されてしまったので、国民は当然やる気が無くなってしまった。


次第に、仏教が盛んになり、寺が沢山作られ始める。


三世一身の法から約20年後、結局、期限付きの土地では国民のやる気は起こらず、収穫量は上がらなかった。
そこで朝廷は、しかたがなく墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)とい国民に期限なしの土地使用を認める法律をつくる。


当然、国民の中に、収穫量の多い大きな土地をもつものが現れて、それぞれ個々に人を雇ったりし、裕福になるものが現れた。
このことを荘園(しょうえん)と呼ぶ。
朝廷は、荘園ができることで、国民が個々に力を持つことを恐れた。
自分たちが富を独占したいから。


そんな中、鑑真(がんじん)が唐から来日。海外から初めてのお客様。

鑑真は、遣唐使に頼まれて日本に海をわたって来た。
苦難の末、6回目でやっと来日。
授戒(じゅかい 僧としての資格を与える式)を行うために命をかけて来てくれた。
当時、唐は国民の国外脱出を禁止していた。


「万葉集」という日本で最も古い歌集ができる。



全部で20巻。男女恋愛の歌が中心。短歌「5-7-5-7-7」が9割。


孝謙天皇(こうけんてんのう 第46代天皇 後に重祚(ちょうそ 一度退位したあと再び即位)して称徳天皇(しょうとくてんのう 第48代天皇))が僧であるの道鏡(どうきょう)と恋に落ち、道鏡が政権に口出しするようになる。
道鏡は、称徳天皇の死んだあと、左遷させられる。


この頃、世界でも封建制度(ほうけんせいど)が主流。
君主がいて、国民に領土を分け与えて、階級で支配する体制のこと。


日本ももちろん封建制度だが、ヨーロッパのそれとはちょっとちがう。
日本は、君主に絶対服従。お家柄ですべてが決まってしまう。
ヨーロッパでは、契約により君主を選ぶことができた。


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