子供に教えることのまとめ

子供に教えたいことをいろいろまとめてます。

世代論

まず、日本の人口推移について。


1945年(昭和20年) 第二次世界大戦 終戦


1947-1949年(昭和22-24年) 第一次ベビーブーム
 第二次大戦が終わると、戦争に行っていた男性が戻り、婚姻をする男性が増加した。
また、1948年(昭和23年)までは産婦人科での避妊・中絶・不妊手術などの行為が堕胎罪となり禁止されていたため、出生率が増大した。


1966年(昭和41年) 丙午(ひのえうま)
 干支の丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく夫の命を縮めるという迷信により、この年だけ出生数が激減する。


1971-1974年(昭和46-49年) 第二次ベビーブーム
 第一次ベビーブームで生まれた子供が、成長して子供を生むことで起きた人口増加。


2000年(平成12年) 消えた第三次ベビーブーム
 第二次ベビーブームで生まれた世代が出産する時期にベビーブームを起こすという希望的な予測が立てられたが、「失われた10年(景気不況)」に巻き込まれた為、結婚できない者が増え、30歳代前半の未婚率は男47%、女32%に達し、出生数が減少してしまった。




それでは、各世代について詳しく。


1935-39年(昭和10-14年)生まれ 「焼け跡世代(やけあとせだい)」


 幼少期と少年期を第二次世界大戦中に過ごした世代で、戦争の記憶を持つ最後の世代。
飢餓や経済的困窮、放射性被害など戦争による被害に苦しみ、青空教室と闇市を経験した。
大日本帝国憲法が廃止され日本国憲法が施行されるのを体験した世代。




1941-45年(昭和16-20年)生まれ 「戦中生まれ世代」


 太平洋戦争中に生まれた世代で、プレ団塊の世代と呼ばれることもある。
幼少期を空襲の脅威にさらされて過ごし、第二次世界大戦後に小学校に入った。
この世代は中卒・高卒で社会に出た者が多く、大学進学者はまだまだ少なかった




1947-49年(昭和22-24年)生まれ 「団塊の世代(だんかいのせだい)」


第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代。
第二次世界大戦直後に生まれて、「高度経済成長(日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期)」、「バブル景気(資産価格の上昇と好景気)」と「失われた20年(20年以上の長期にわたる経済低迷)」開始までの時代経験をしている世代。




1965年-69年(昭和40-44年)生まれ 「バブル世代」


バブル景気(1986年「昭和61年〜平成3年」)の時に新入社した世代。
生まれた時期は高度経済成長の後半で、公害など経済成長の歪みが深刻化していた。
管理教育に反発する少年層の間で大流行したツッパリ文化の最盛期。
校内暴力発生件数が戦後最多を記録したのもこの世代。
入学試験などの競争が徐々に激しくなった世代。
大学卒業時にはバブル景気により、有名大学の学生は寿司、ステーキ、風俗、ディズニーランド、海外旅行で接待を受けた。
バブル世代の女性は、1986年(昭和61年)に施行された男女雇用機会均等法のあと、初めて社会に出た。
団塊の世代からは、「新人類世代」と呼ばれた。




1970-82年(昭和45-57年)生まれ 「氷河期世代


就職氷河期時(失われた10年)に就職活動を行った人。
他にも、「ロストジェネレーション(失われた世代)」「団塊ジュニア世代」などとも呼ばれる。
第二次ベビーブームによる人口増加で、世代人口は多い。
就職難により、所得格差が広がった(格差社会)。
パソコンが普及し、インターネットを使い始めた世代。
幼少期にゲーム、漫画が普及し始めた世代。
ポケベルから携帯電話への移行を青年期に経験した世代。




1987-2004年(昭和62年-平成16年)生まれ 「ゆとり世代


2002年度に行われた学習指導要領による「ゆとり教育」を受けた世代。
少子化が問題が表面化しだしたころに生まれた世代。
学校の授業は週5日が基本。
幼少期にポケベルから携帯電話への移行を経験。
2002年頃から始まったゆとり教育は、週休2日制によるり授業時間数の減少や教科書内容の削減により学力低下の原因となった。


ゆとり世代の次の世代として「さとり世代」がある。
さとり世代はゆとり世代と同じく、ゆとり教育を受けている世代で、「車に乗らない、ブランド服も欲しくない、スポーツをしない、酒を飲まない、旅行もしない、恋愛には淡泊」という欲しがらない若者たちのことを指し、結果を重視した安定志向を求め、女性の専業主婦願望が強い。