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クロノスとレアの娘で、ゼウスの姉にあたるデーメテールとゼウスの間にコレという娘が生まれた。
デーメテール
ゼウスがデーメテールに無理やり迫って子供を作った為、ゼウスにあまり良い印象を持っていなかった。
コレ(ペルセポネ)
しかし娘のコレは可愛く、愛情を注いで育てていた。
ある日、娘コレの行方が分からなくなってしまう。
調べると、ハーデスがコレを誘拐したことがわかり、地上の事は何でも知っているとされるヘリオスに確認をお願いした。
ヘリオスは太陽神でタイタン族の一人。
ヘリオス
ヘリオスが調べると、ゼウスがこの誘拐に加担したことがわかる。
デーメテールはゼウスに抗議するが「冥府の王であるハーデスならば夫として不釣合いではないだろう」と言い、デーメテールはこれに激怒する。
デーメテールは天界を捨て老女に変身し放浪の旅に出た。
デーメーテールが放浪する間、大地は荒廃した。
困ったゼウスは虹の女神イーリスを遣わしデーメテールを説得し、コレの帰還を約束した。
イーリス
ゼウスはハーデスに言い、ペルセポネを地上に帰還させた。
コレは冥府にいた時は一口の食物も口にしなかった。
しかし、ヘルメスがゼウスの使者として冥府を訪れ、彼女の地上への帰還を伝えに来たとき、うっかりしてハーデスの勧めを受け入れてしまいザクロの実を4粒食べてしまった。
ハーデスの支配する冥府では、そこの食物を食べたものは客として扱われたことになりそこに留まらなければならない規則となっていて、コレはこの禁を犯してしまった。
コレは地上に帰還したが、冥府の食物を食べたものは冥府の住民となる定めがあったため、コレは冥府にとどまらなければならなかった。
ゼウスはコレが1年の1/3を冥府で、残りをデーメテールの元で暮らすことに決めた。
デーメテールはコレがハーデースの元で暮らしている間は実りをやめるようになり、これが季節・四季の始まりとなる。
ハーデスの略奪によって冥府に来たコレはペルセポネと名前を変え、冥府の女王ペルセポネとなった。
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